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2013年10月14日 (月)

ちょっと前の時事ネタ本

ちょっと前の時事ネタ本を図書館で借りてきた。
佐高信の「竹中平蔵こそ証人喚問を!」
東谷暁の「民営化という虚妄」
榊原英資の「幼児化する日本社会」
また、作家半藤一利氏とジブリの宮崎駿監督の対談。

どれもこれも、落ち込むような内容が多かったが、宮崎さんの言葉「これから生きていく子どもたちの前で、日本はもうだめだなどとは絶対いえない。いいことあるかもとか、隙間でいきられるとかそういう言葉になってしまう。」これに尽きるかなあ。
佐高信の「竹中平蔵こそ証人喚問を!」
小泉、竹中ラインの郵政民営化論と、竹中氏の「学商」と名づけられたような、長銀破綻の責任逃れと、マクドナルドの未公開株インサイダー取引疑惑、国外転出届による税金逃れの手法などを、評論家の佐高信氏が糾弾している。いやあ、その後、人材派遣業に就職され、お勉強と権力と金儲けを両立したエリートさんだからね。さもありなんでしょう。
問題はこういう社会にしてしまったということだ。バブル崩壊以降、構造改革の名の下に、古典的弱肉強食的資本主義社会に引き戻そうという、明らかに富の集積による格差の拡大と、カタストロフの予兆を招いている。
民営化は、この文脈でおこる。
「公共」という基準、モラルまたはたしなみといった文化に、競争による効率化こそ正義といった概念が取って代わる、ターニングポイントだったんだなあと思う。
今は、このゆり戻しだった、民主党政権の失敗を経て、再び、財政出動を込みにした、総花的修正資本主義へ転換といったところか・・・
効率化の代償としてのJR北海道の脱輪事故、これは重大な過失だ。
効率化の名の下に、安全性を損なったとしかいえないし、軌道が開いたまま放置されっぱなしの箇所が複数というのも恐ろしい話だ。
いくら赤字とはいえ、それはないし、何のための鉄道事業なのか?
確かにこの地域では採算を取るのにものすごく困難があると思う。
人口密度が薄く、対象区域が広い地域では、結局人の手を使うしかないし、一旦始めてしまった事業をメンテナンス無で行うことは不可能である。
榊原英資の「劣化する日本人」
日本の政財界、官僚の考えることは、物言わぬ労働者作りに執念を燃やしていたとしか言いようがない。
なんか劣化というときついが、自主性や反射性の乏しい若者を見ているとそう思わないではいられない。
便利すぎたり、情報も苦労なしに手に入ることの功罪はあるとも思うし、こんなにバーチャルな社会は権力サイドも予想不能だったろうなあ。
作家半藤氏によれば、日本社会は40年サイクルで上昇と下降を繰り返すという。今はバブル崩壊を頂点とする下降の真っ只中。
まだ落ちると分析。非常に説得力を持つ。
宮崎氏は「風立ちぬ」を書いた理由に、堀越二郎を描かねば日本を描けないからだと喝破する。
天才技師でありながら、政治を語らなかった人物。
ここに自らの父親を投影する。小さな軍事工場を営みながら、家族を守る。天下国家に関心を持たない・・・
俺にも覚えがある・・・当時、人事担当だった親父に、過激派の就職を拒否したことに鼻っ柱強く論戦を挑んだ俺だったが、親父は俺をたしなめるでもなく、否定するでもなかった・・・どう思っていたのだろう・・・今となっては謎の中だ・・・

いずれにせよ、過剰な商品と情報がありながら、殺伐とし、貧困と絶望とが日本という島国の小さな社会をおおっていくさまが想像できてしまう。
俺は、おもてなしとか景気回復とか以前に、バランスのとれた国民経済構築が先だろうと思うね。
原子力、石油の依存を減らした自立的エネルギー政策と食の自給率を上げ、安全性を確保すること。若者がそういった業種に雇用されること。まずはそれじゃないかなあ・・・

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