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2013年9月24日 (火)

夢幻花

東野圭吾の「夢幻花」。
おもしろかった。
最初から、この人特有の、事件の勃発から始まる。

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日本刀を持った男が、暴れ周り、10人以上を惨殺する。
そこから、反転し、主人公になる人たちの中学生時代が描かれ、植物を愛する、正義感の強い、主人公の祖父が何者かによって殺される。
さてこれを結ぶ糸はなんだろうかね?
様々なキーワードが明滅する。
黄色、朝顔、夢幻花、バンド、内務省、原子力工学・・・
いやあ、見事だなあ。
ストーリーや設定に無理が感じられなく、しかもスケールが大きい。(でも荒唐無稽なんだろうね。)
読後感は、謎が解け、大団円でさわやかだ。
映画化するなら、「真夏の方程式」よりこっちの方が断然いい。
定番キャラがないので苦戦するかもしれないが・・
この人の才能はすごいなあ。
理系的発想による推理小説量産という新しい地平を開いた。
意表をつく展開や事象のつながりが、本当に特徴的だ。
なんかやり方が、作曲家で言うと織田哲郎氏に近いと感じる。
様々なアイディアをチップににして保存しておき、その組み合わせで構造物を作る。
その完成度が高いので、スムーズに動く柱時計の歯車を見るような感じがある。
隣のあねご、いち押しの東野圭吾本でした。

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