« ライブの反省点 | トップページ | はぜ天丼とシジミの澄まし汁 »

2013年9月30日 (月)

怪談、とんでも本考

「もののけの正体」
鬼や天狗の由来や発生をたどった本。図書館で借りてきた。

オニ=ワニの概念や、天狗の鼻はくちばしから来てることなどの事例を検証する、民俗学や聞き取りのフィールドワークは、非常に興味深いね。
また、江戸時代から続く累ヶ淵のお菊や小籐次などの怪談スーパースター。いやあ、これは怖いけど、妙に面白い。
百鬼夜行図にある、物が妖怪に化けるという「もったいない」お化けたち。これはぜんぜん怖くなく、むしろ楽しい。
そこに、物理学も脳科学もなかった時代の、日本人の自然哲学や死生観が垣間見えて興味深い。
総じて、自然を畏怖し、死者を敬い、質素に生きている感じがあるなあ。
かつて、この日本でも多くの戦乱や一揆が発生した。
武ばった奴は乱暴で、庶民はつつましかったということなのかな。
ひどい人殺しや物盗りが横行し、精神に異常をきたし、そこに表われた幻覚や妄想が、これらの、ある種の文学に昇華したんじゃないかなあ。悲しさと怖さが共存する、昔のある種のエンターテインメントだったのだろう。
現代人だって、幽霊話や心霊写真、UFOやUMA話、大好きじゃないか。
その後継ともいえる貞子も、実にいいキャラクターだよなあ。
お菊に匹敵する。
現代の怪談のスーパースターでスタンダードだ。
妄想とファンタジーと文学は密接に結びつき、読者の共感によって、芸術になる。そういうことだと思う。
俺は霊感などさっぱりないが、この手の話がなぜか好きなんだ。面白い話は至芸である。
・・・・・・・・
一番怖いのは生身の人間の思い込みだ。
現代はネット空間で同病者が寄り合い、自己正当化し、増幅する時代だ。
こういう連中が、一番恐ろしい。
いんちき宗教の商売や、怪しげな陰謀説を流布し、小銭を稼ぐ奴らも奴らだが、信じ込む奴らも気の毒のようなものだ。
仮想敵への攻撃と、その排除ですべて世界が解釈でき、物事が解決すると思っているやから・・・最近じゃあ、選挙管理委員会が計数器に票を仕込み、不正を行っていると信じ込んでいる奴らもいるらしい・・・ほんと疲れるわ。
そういえば、どこかの市長とその党派も、選挙管理員会が署名の妨害したとか、公務をないがしろにしているとか、減税すれば物事が解決するなどというデマを流し、小銭を掠めるやからだった。それにだまされたマスコミは犯罪的である。このダメージは10年後20年後にはっきり出るだろう。
何の芸もない。
下世話な話だ。
世相が荒れてるよ。
・・・
やはり歴史は、その時代の空気なんだろうね。
当時の想念、思いを汲むのも後世に生きるものの責務かな。

« ライブの反省点 | トップページ | はぜ天丼とシジミの澄まし汁 »

ライナーノーツ」カテゴリの記事

コメント

私も霊感などは皆無ですが、妖怪や不思議話、都市伝説などは大好きです^^
ジブリ映画の「狸合戦ぽんぽこ」で、狸が妖怪に化けてニュータウンを練り歩くシーンがありますが、あんな感じの百鬼夜行・・・鳥獣戯画風あり、「もったいないオバケ」ありで面白いです。陰陽師も好きですし。
國芳らが浮世絵に描いた妖怪もいいですよね。子育てにおいても、自然に対する畏敬や、神様仏様の存在を意識している方が良いと言いますものね。
うちも昔は子どもたちのヤンチャを鎮めるのに、オバケさんの助けをよく借りました~^^
人間が起こす事件の方が余程性質も悪く、怖いです。
今、岡崎城で、水木しげるさんの「妖怪道五十三次」というイベントが行われているのですが、そのチケットをいただいたので、今週末に行く予定です!行って来たらまたレポしま~す♪

あっ!次男がよさこいサークルに入っている関係で知ったのですが、岡山地方のよさこいでは「温羅」=鬼の格好をして踊るそうです。
今ちょっと、そっち関係にも興味を持って調べたりしていたところです!
何度も失礼しました~

きよっちさんのフィールドワークも興味深いですね。
これだけ脳科学や物理学、コンピュータが発展してもトンデモ話はおもしろい!
ジブリアニメは全部が百鬼夜行の図といってもいいかもしれませんなあ。妄想の定着化です。
やっぱりこれが文学で芸術だ!
子どもが小さいころの、〇〇するとお化けが来るよ、論は親の自己防衛と規範を教える重要な意味を持つなあと思います。
あまり、強烈だといけませんがね。

おおっ、これはまた異色の記事だね。
私も恐がりのくせにそういった話し、好きだよ。
ホラー映画なんか、耳押さえて、目を覆った指の間から見てる。
しかも実は霊感強いんじゃないかな。
色々見たよ。
飲み過ぎかなぁ。

おお!こりゃ見えたもののけ話でもりあがれるねえ。
アメリカ流のスプラッターホラーはあまり怖くなかった。でもお岩さんは怖かったなあ・・・
次は秋の怪談大会ですな。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574941/58160649

この記事へのトラックバック一覧です: 怪談、とんでも本考:

« ライブの反省点 | トップページ | はぜ天丼とシジミの澄まし汁 »