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2013年8月10日 (土)

おっさんが見ていい映画って?

最近、家族や仲間でわいわいやる店は増えたが、おっさんが一人でさらっと飲んだり、ぽつねんといる場所というものは激減しているし、それがいいことなのか悪いことなのかは定かならない。
天然のガキとおっさんは絶滅危急種だなあ。

おっさんが見る映画とは何か?とちょっと考えた。
昔の邦画は、なんか全部、おっさんが見ていい映画だったように思うなあ。
日活アクションものや東映やくざシリーズ、寅さんなんかもおっさんが見る娯楽映画だったと思うし、健さんの映画なんかは見終わった後、なりきりオーラ、全員出していた。
・・・・・・・・・
宮崎駿監督の最新ジブリの映画「風立ちぬ」を見た。
俺一人ではジブリの映画は見に行けない。
おっさん一人でジブリ映画を見て涙していたら、気持ち悪いでしょう。
しかし、この映画は、ゼロ戦設計者の堀越二郎の生涯と、小説である堀辰雄の「風立ちぬ」を合体したような映画だった。
見ること自身に抵抗感は無かった。
むしろ、大人が見るべき、美しくも残酷で儚い物語だったなあ。
映像も美しい。
関東大震災の描写や、プロンジーニ伯爵の夢の映像、時代考証、タバコを盛んに吸いながらオーバーワークに励む技師たち。
また、結核が不治の病だった頃のヒロインの悲劇。
先達たちの生きた証は心に留め置かれねばならない。
矛盾を抱えていない人はいない。
宮崎監督自信も、反戦平和を思いながらの戦闘機マニアだったり、主人公、二郎の美しい飛行機を設計する夢は、戦闘機に結晶し、1台も帰還することは無かった・・・
結局はおのれの真実に向き合うしかない。重要なことは、そこを全うしたかどうかかな。
しかし、権力は人を振り回す。
第一次世界大戦の戦後賠償を過重に課せられたドイツは狂信的になり、更なる破壊に向かう。
日本も貧困と抑圧にあえぎながら、アジアの侵略に向かう。
そんな時代だったのだ。
しかし、この映画は、何事も主張はしない。戦闘の場面も、ゼロ戦の姿もほとんど無い。
抑制した語り口に、成熟を感じた。
宮崎氏は、故司馬遼太郎氏のような立ち位置になっていくのかな?ディティールの描き方と、もののとらえ方にふっと共通項を感じる。
ジブリは、大人へターゲットを向け始めたのかな?と思う。
確かに、ナウシカ世代やトトロ世代ももはや充分大人だ。
でもやっぱり、おっさんである俺一人では、ジブリは見に行けないなあ・・・

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コメント

まぁ!偶然!
私も先日「風立ちぬ」を観て、ブログ記事を今日書いたところです!
そう!そう!まさにそうなんですよね!全く同感です!これはオトナジブリですね。

レディースデーでしたが、男性グループや、お一人の方もみえましたよ。
映画館には行きませんが、実はうちの主人もジブリ好きです。

隣りに座っていた大学生風の男子グループ、最初は貧乏ゆすりしてましたが、途中から微動だにしなくなりましたよ。終わった後も、放心したかのように、じ~っとしていて、若い男子もきっと同じ気持ちなんだなと、好感が持てました。

良い映画でしたね。

いい映画でしたなあ。
最近、PCのXP環境が最悪で、なかなかインターネットが調子悪しです。
遅くなってすいません。買い換え時期か・・・
内容はかけないし、映画感想文は難儀ですなあ。あえて、なかみでなくこんなテーマにしてみました。
「ジブリと大人」論はいつかとっくに来てるんですね。
おれはなんか恥ずかしい。何だろうね。男衆はどう思ってるんだろうか・・

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