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2013年8月13日 (火)

鮎釣りにおける勇気論

釣りというのは不思議なもので、関わり方も性格も考え方も、強さも弱さもみんな出てしまう。釣果だけ追っていればそういう釣になるし、釣れないけれど、これでいいと思っているとそういう釣になる。
魚や自然に全部あぶりだされてしまうのだ。

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俺の鮎釣りのテーマは、立ちこむ勇気だ。
「立ちこむ勇気」と一言で言うが、なかなか含蓄があるのだ。
立ちこむところが危険だからという意味だけではない。
川の危険の察知能力は、まず前提である。浮石、水量、巻き込み波等、知らないときは近づかない方がいい。しかし、よく見れば能力に応じて回避したり、克服できる。とにかく観察することが大事だ。
鮎釣りにおける2大恐怖は、おとりのへたりと、糸の高切れである。
水圧の強さと糸の太さが、へたりの原因になる。へたって泳ぎが不自然になれば、野鮎は攻撃をしなくなる。
すると、糸を細くして、水圧の強いところを避けて、トロ場を泳がせるということになる。
しかしそこには、群れている鮎が主流で、縄張りを作らない鮎が多い。一方、瀬には強い攻撃的な鮎がいるが、水圧も強く、糸切れの可能性と、野鮎かからないとおとり鮎がへたる可能性が高い。
糸が切れると、おとりもろとも逃がすことになり、ショックが大きいのだ。帰ろうかと思うぐらいだ。
さあどうする?
瀬に行くか、トロ場を泳がせるか?
水中糸の太さは?掛針の大きさ、形態は?
おもりを使う?背針で行く?
常に迷う。
トーナメンターの発想は、すべての手法に熟知すること。あらゆる状況に対応するために引き出しを増やすということになる。
・・・・・・・・・
そこで、この前、木曽川で知り合ったYさんの言葉を反芻してみる。
・・・・・・・・・
「立て竿で泳がす釣りは、鮎釣りとは思えません。ガンガン瀬を攻めて、引っこ抜いて捕るのが鮎釣りです。」
「水中糸も0,5号のナイロンで、切れないです。安いし。掛針は2段の蝶にしています。」
「競技志向はないです。楽しめればいいので、すいているところで、ちょっと足を使わないと入れないところでやってます。」
・・・・・・・・・
まさに地元の釣りだ。
川に合った、また状況に合った鮎釣師の言葉だ。まずはその川をよく知っている。
俺は、Yさんの示唆のとおり、仕掛けをシンプルにして、「立ちこむ勇気」を持とう。
俺に欠けていたものが何か、少しわかった気がする。
2大恐怖におびえるチキンだったんだ!
俺のアイドルの鮎釣り師が、皆かっこよく見えたのは、この勇気と錬達した立ち姿だったんだなあ・・・

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