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2013年6月20日 (木)

いい曲がもっている「質」

ライクーダーの「great dreams from heaven」という曲をを朝昼晩30分づつ練習している。
これだけやっても、100%できたことが無い。うーむ、悔しい・・・たった3分の曲だ。
なぜか?
このことは、いい曲がもっている「質」にかかわる話のように思うので、ちょっと考えてみたい。

この曲は、3拍子、16小節を一回しとした4回の繰り返しで構成されている。
しかし、譜面は64小節全部書き込まれている。
つまり、非常に近いフレーズなんだが、音使いが微妙に全部違うのだ。
まず、この曲は16小節4回繰り返しなんだ、と把握するまでに時間がかかった。それぐらいディティールは違うのだが、まったく違和感を感じさせないし、流れるテーマは一貫としたものだと感じさせるのだ。
ここがすばらしいと思う。この変化と統一感。
当初、テーマは伝わるが、まったく音をつかめなかった。いい曲にはこういう仕掛けが必ずある。
今は、基本的には暗譜できているのだが、変化させることを意識していないと、単に1番目の最初の音使いの繰り返す、というつまらないものになってしまう。
あまりに流麗なので、気がつくと同じことの繰り返しをしてしまうし、変化させることを忘れると、次のフレーズがでてこなくなってしまうのだ。これがつまづく原因だし、対処としては、全小節を無意識にできるようにしてしまうか、とちったら基本パターンに戻るという2本立ての危機管理ということになる。
今その作業中ということなんだろうね。
また、ドロップDの響き。
6弦を1音落とすだけでこうも変わるかというほどだ。特にフィンガーピッキングだと如実に感じる。
メタル系ロックのときのドロップDの使い方とは明らかに違う。メタルはDAのパワーコードを使うのがメインだが、この曲の場合、キーDのときの低音ルートという使い方だ。これが、印象的かつ個性的。
これは、明らかにレギュラーチューニングと違う。低音は魅力がある。
ブルーシーツ、ヴォーカルのMOのキーは基本Dである。絶対応用できる!
そして、ワルツとは何かという観点。
ワルツはストロークとミュートが似合わないんだ。
音を切ってしまうと、曲が流れていかない。
前の音を消音せずに、休符の際も余韻で響かせるぐらいに音をつなげていかないとだめだと思う。で、更にシャッフル気味にもたれて音を入れていって初めて、ギターサウンドとしてのワルツに昇華できたと感じた。
この感覚も自分の中に無かった。
この感覚は、もう1曲練習中の3拍子、「natural woman」のギターアレンジに応用できる。
それにしても、ライクーダーのこういうアレンジはすごいなあ。どこから沸いてくるアイディアなんだろうか・・・
中川イサト氏の教則本に掲載されていた曲なんだが、30年かかって、プレイヤーサイドとして、このように理解した。やっと・・・
オーディエンスサイドから聴くとどういう印象を持つのだろうか?
あんまり面白いと感じる曲ではないと思う。俺もそうだった。
しかし、このリズムとテーマの変化にちょっと引き込まれてしまい、なにかが残るといった曲ではないだろうか。
「ああ、ちょっと地味だけど、いい曲だ・・・」第一印象でこう思わせるものはあると思う。
ステファングロスマンというギタリストが、今、つまらないなあと思っていても突然よく思える曲がある。弾く側も変化するし、だから聴いた曲を脳の引き出しに入れて暖めておくことも重要だという意味のこと言っていたが、まさに卓見だと思う。
この曲なんかはほんとにそうだ。
それも、メモレンのアコギライブ構想ができて、再び意識し始めたというのが真相だ。
人の縁やアイディアによって、長い年月がたっても、また何かがつながっていく・・・。
そして、この曲によって身についたものが、再び変化してまた何かに結実していくのかな?
6/30、メモリーレーンアコースティックライブでこの曲を弾いてみます。

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