« どうも怪しい経済政策 | トップページ | J.I.Bライブ報告&アコースティックナイト告知 »

2013年1月22日 (火)

アームチェアフィッシャーマン

アームチェアフィッシャーマンという言い方があって、なかなか釣りにいけないとき、地図や資料、本など眺めながらあーだこーだと思いをはせる状態を言うのだが、こう寒いとまさにこういう状態になってしまう。

この言葉には、口ばっかりの根性なし!というニュアンスが微妙に含まれる。
寒いと本でも読んでとか、毛ばりでも巻こうかとか思うものだが、へぼい釣りの言い訳にはしたくないなあ・・・釣りは実戦あるのみ!といいつつ、こういう楽しみ方もある。
つい買ってしまった。月間釣り人800号記念号。
単純に言って、67年前に創刊された。それは、昭和21年7月ということだ・・・
戦後すぐ。
第一号の復刻版が付録としてついている。
巻頭言に、「ただ、釣りたいために釣ろう!」とある。

Cimg0891

戦争中は、「この非常時に非国民め!」という白眼視に耐え、体力練成だの食糧確保だの言い訳と人目を忍んだこそこそした趣味だったんだ。
創刊号には、これからは自由だ!という喜びがあふれている!紙はないかも知れん、売れんかも知れん。でも、釣りはできる。やろう!人間は古来からそうだ!こういうメッセージだ。
そうだよなあ。俺は多摩川で、吸い込みで鯉を狙い、おいかわやクチぼそと戯れ、あの魚の感触にすっかり魅了されたんだった。
転校して大垣の揖斐川支流水門川で、まぶな、なまず、鯉を竹の延べ竿と唐辛子うきでねらい、あの引きの強さ、生命力にすっかりやられたんだ。これだな。よく考えると今もぜんぜん変わっていない。
創刊号の表紙は鮎。やはり。
写真はすごい!貴重な資料だなあ。
密林の女釣り人。アマゾン川かな?竿とびくは日本とそっくりだ!

Cimg0892

パンツ1丁で川に立ちこみ、物干し竿のような竿をにぎりしめる男性。

Cimg0893

釣ったまブナを誇らしげに見せるサングラスの進駐軍のMP。
大きなハゼを見せ、ニカッと笑うまさに昭和の子というべき川ガキ。あれ!こいつ学童のS.Fじゃないか?

Cimg0894

みんな、スカッとした笑顔だなあ。
こんな混乱期でも、大いなる楽しみを与えてくれたんだ・・・原点を思い起こさせてくれた。
800号の巻頭言は?
編集長の言葉。
多少の経験はあったが、まったくの素人がバイトからそのまま就職してしまい、読者とともに、読者のためにというコンセプトで燃える天才釣師集団にすっかり気後れしていた若き日が回想される。
自信はなかったが、ある日、北海道の奥地でどでかい堰堤を見てしまう。よく見るとあちらこちらに。憤りを感じつつ、これは人気のないところに無駄な工事をするという矛盾だらけの利権なのでは?と思い始める。
ということは、これを報道することによって、天下に知らしめ、万機公論に決すべしという意識がモチベーションになる。
この雑誌の存在意義をそこにみた・・・
わかる!これが現代だ。俺も自分の漁場をいくつつぶされてきたか・・・
公共事業をもう一回やって、高度経済成長のときにつくった建造物を全部取っ払えと思うくらいだ。
学童で釣った魚を食べさせるのも、こんな公開絵日記でつたない考えを表明するのも、同じモチベーションのつもりだ。
うーん、ときどき、アームチェアフィッシャーマンにならないとね・・・

« どうも怪しい経済政策 | トップページ | J.I.Bライブ報告&アコースティックナイト告知 »

釣り」カテゴリの記事

コメント

あの魚を手で捕まえて自分で裁いて焼いて食べた経験は貴重でしたね。
でも、あれですらかなり人工的な部分がありましたよね。
昔の人はエライ!

天然のガキは絶滅危急種です。何とか養殖しなければ・・・
この写真、絶対seigoだよ!
やっぱり奴は昭和の子だったんだ!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574941/56594045

この記事へのトラックバック一覧です: アームチェアフィッシャーマン:

« どうも怪しい経済政策 | トップページ | J.I.Bライブ報告&アコースティックナイト告知 »