« ブルーシーツハロウィンライブ告知 | トップページ | 最適分配 »

2012年10月27日 (土)

科学が明かした「水面下の生態」のすべて

昔、東北のアイナメ釣りで、鉄製の針ではなく、鹿の角を磨き、Rをつけて、針を作り、えさもつけずに魚を釣っている人のルポを読んだことがある。
信じられないぐらい無骨にでかく、こんな針でつれるンかいなという針に、バカバカに食いついてきたそうだ。

釣り人は「縄文生活研究家」という肩書きだったらしいが、竪穴式住居のあとから、大量の石器と一緒に獣骨の加工品が出てきて、中に釣針も発見されたらしい。ていねいにかえしまで付いていたという。それを再現してみるというのが目的で、ある種の社会実験であろう。
うーん、これも興味深い話だ。
生物由来のものは、なにごとか光るものがあり、何かをアピールしているのかもしれないね。
魚の行動習性を利用する釣り入門
科学が明かした「水面下の生態」のすべて
川村軍蔵著

という本を借りてきた。

Cimg0828

釣の疑問や、経験的に言われていることを実験や最近の器具を使って確かめようという本で、若干ほほえましいというか、トンでもものかというような本だが、なかなか面白かったよ。ブルーバックスにもこんなシリーズがあったんだね。
魚の視認性、餌の科学、ルアーの科学、潮の満ち引き、道具、ポイント、漁礁、法律など、章立てで読み物として面白いし、ちょっと目からうろこが落ちたところもある。
でも、隔靴掻痒の感があるのも否めんなあ。それは、著者が釣があまりうまくないからだと思う。
経済学者だからといって、いい投資家ではないというのと同じことだ。コーチングとプレイは違うという意味では、東大野球部みたいなものかな。

うち、いくつか面白い話。
パプアニューギニアの漁師たちが現在も使っている針が動物の角をを使った針らしい!ほんとに!
さらに普通の針はJの字を書いたような形状をしているが、かの地の針は、Cの字の形だそうだ。これがバリバリつれるそうだ。へえ!

C

一見、食い込みが悪そうだが、違うらしい!針を奥まで飲み込む率が減り、ほぼ口がかりで魚へのダメージ少なく、延縄漁で実験したところ、J型の針に比べると1,5倍ぐらいの魚がかかっていたそうだ。

C2

うーん、どういうことか?鮎の掛け針には狐と早掛けというタイプがある。狐はやや針先がうちをむいており、掛かりはいまいちだが、外れないといわれている。早掛けはまっすぐで、掛かりはいいが外れやすいといわれている。
延縄に残った魚は、外れにくかったということもあるのかなあ。針のふところが浅いと外れやすい感じはあるなあ。
今度、なるべく、うちにむいている針先のものを使ってみるか。
もうひとつ。
鉄の針は、食いが悪いらしい。えー!なんで?という感じだが、鉄が磁気を帯びるかららしい。魚は磁力をかなり嫌うとのこと。
たしかに、捕食や帰巣にかかる特殊能力は、方向や障害物を感受する能力に由来しているだろうし、磁場を感じる力があっても不思議ではない。
故に、その機能の低下を避けるため、磁力のあるものには近づかないというのだ!
ほんまでっか?
なんか説得力がある。違う材質のものも試したい・・・
もうひとつ実験結果。
人工漁礁は確かに集魚に効果は抜群らしい。
これは、弱肉強食で、棚の付着物、それを食べる小魚、それを狙う大きな魚という図式で理解していたが、実際は漁礁では捕食活動はしてないという観察結果と、釣師の実感が報告されている。
ここは、言ってしまえば家であり、ここから捕食活動に出て行くということになるらしい。ほほー!
この近くでは、名古屋港海釣り公園がまさに該当するのかな。

うーん、他にも、魚は糸が見えているかとか、焼酎の酒かすが抜群な集魚効果とか、興味深い記事がいくつかあった。
ちょっとね、とりあえず針は考えてみよう・・・

« ブルーシーツハロウィンライブ告知 | トップページ | 最適分配 »

ライナーノーツ」カテゴリの記事

コメント

金曜日はありがとうございました。
興味深い記事ですね。

魚が磁力を嫌う・・・何となく分かる気がします。
骨で作った針は生物由来のものだから、匂いで?勘で、喰いつきたくなるのかもしれませんね。
ベテランの漁師さんほど、自然に畏敬の念を抱き、自然に逆らわず沿っているように思えます。自然を生業とするお仕事の方すべて、それが基本なのでしょうね。

ojさんこちらこそ。
夜もずっと忙しかったですね。やっと普段に戻りました。
釣りって面白いんです。

きよっちさん、思い当たるふしがあるんですよ。
テンカラ釣りという毛ばり釣りもやっていたんですが、作った毛ばりの管理に磁石を使って、落ちないようにしていたんですが、導入したとたんつれなくなったんです。
原因は操作かと思っていましたが、ひょっとしたら磁力だったんではないかと・・・
赤い羽根で巻いた毛ばりとか、ぜんまいの綿毛で巻いた毛ばりとか、たくさん作って、結構人にあげてました。ぜんまい毛ばりは効いたそうです・・・

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574941/55823384

この記事へのトラックバック一覧です: 科学が明かした「水面下の生態」のすべて:

« ブルーシーツハロウィンライブ告知 | トップページ | 最適分配 »