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2012年10月20日 (土)

塩分濃度という観点

岬釣具店さんのHPの釣果報告記事に気になる文言が。
ご家族づれで、ハゼの束つり(100匹越え)を果たした方へのコメントで、立田大橋下は塩分濃度が濃くなるので、立田大橋上流に入ったのが、卓見だったという記事。

これだ!

http://www7b.biglobe.ne.jp/~mfs/

ほほう、こういう観点からの仮説もありなんだなあ。
昔、「レッツドンキホーテ」という番組で、俳優の中本賢氏がこの地方のアウトドアの遊びを紹介する番組があった。「釣りバカ日誌」のはち役の人ね。
この人は川遊びも何でもござれの人なんだが、ある時、三重県紀北町の銚子川で遊ぶという企画をやっていた。

http://homepage3.nifty.com/gasagasa/tamagawa-note/kansatsu/02'Chosi-gawa/02'Chosi-gawa.html

河口から素もぐりで川の中を観察するという興味深い試みで、随分参考になったのだが、そこで、中本氏が見たものは、海水と淡水は意外に混じらないという事実で、比重が重い海水が川の底近くを逆流するようにさかのぼっていく姿である。
なぜそれがわかるかというと、海水と淡水の境目にゆらゆらとした陽炎のような層が生じているからだという。
銚子川は透明度が高く、河口付近でこの透明度を持つ川は本当に少ないということで、この映像は貴重なものだと解説していた。
彼はその層を「ゆらゆら帯」と名づけていた。

Photo

で、さらに興味深いことは、川底の地形で大きくくぼんでいるところに、海水の塊が残っていることで、潮が引いても、そうとうな時間、海水が残り続けるという事実だ。
で、よく見ると、遡上する魚は当初、この海水塊をたどりながら徐々に上を目指し、淡水にも適応していくという動きをしている。
セイゴや鮎、カニやよしのぼりなんかがこのくぼみを利用しながら遡上している。
見ようによっては、流れのゆるいところを選んでいるようにも見えるが、塩分濃度に合わせしながら遡上しているかにも見える。

Photo_2

この観点から、木曽川を見ると、立田大橋下流域は、底地は砂で変化はあまり大きくない。
みお筋のような流れの筋は、海水が大潮のたび上がってくる筋としても見える。
クロダイはまさにこの筋にいたものではないか?

また、俺の感覚では、ハゼはそれほど淡水を好んでないと思う。もっと河口域でも釣れるし、冬は海の深場に落ちていくので、浸透圧の対応から言っても淡水候のところにはあまりいないと思う。
ではなぜ、やや上流域に多いと感じるのか?
俺は橋脚の存在が、水流の複雑な流れを作り、底地のくぼみが多く発生し、海水塊の点在がかなりあり、魚が固まりやすいからではないかと仮説を立てている。
実際、橋脚周りに人がきれたことはない。
かなりえぐれていると思う。そこに海水塊は大きくたまっているはずだ。マダカ、セイゴは休憩しているはずだ。餌を食ってくるかは別だが。
まとめると、立田大橋の上流域は、魚が固まりやすいポイントが多く点在し、そこに当たれば大釣が可能で、下流域は筋状のポイントなので、拡散していて薄く感じるということなのではないだろうか?下流域でも障害物周りなどのいいポイントはある。そこには海水塊が存在しているのではないかなあ?
・・・・・・
おりしも台風シーズン。
ひとたび大水が出れば、すべての海水塊、魚も押し流してしまうと思う。
で再び、上げ潮に乗って、あがってくるが、その数はだんだん減ってくると思う。葦やテトラポット周りにに残った魚は、大きく育ちながら産卵を果たし、落ちていく。
今がちょうどその端境のとき。
年内はもつかなあ・・・

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釣り」カテゴリの記事

コメント

ほほう、とても説得力のある仮説だと思いますね。実践あるのみ、釣果が実証です。技術の+αがどれほど必要かは分かりかねますが、言い訳にはなさらないでしょう。

自由研究の題材にも使えそうな内容ですね。
川の水を舐めて釣り場を決めるなんて格好良さそうじゃないですか。
一切データに頼らない釣り師ってのが理想型ですね。

sinoさん、釣はいろいろなこと考えますねえ。この仮説と実践がおもしろいのかも。
ほかにも要素がたくさんあります。
仕掛けがあっているか、考えたとおりに竿がさばけているか、どうおいしくいただくか。
言い訳は、敗北の総括と近いが自説にこだわりすぎがだめなんだと思います。よく観察すること。名人との差はこういうところかなあ。

ojさん、経験則と直感で勝負できるのは、相当年季が入らないとできません。
塩分濃度もパラメーターのひとつですね。
そこにいてもえさを食べなければかからないしね。潮が下げ始めるとハゼも口が堅くなるなあ。
鯊釣や面目立たぬこととなり 
師匠の俳句です。わかる!

中本賢さんの「レッツ ドンキホーテ」、観てましたよ~!近くの庄内川でもロケをやっていました。「ゆらゆら帯」って言っていましたね!!
その頃だったかな?長男も「庄内川探検隊」というのに入っていて、よく遊びにいっていました。
「環境ホルモン」という言葉がよく使われていて、庄内川のタニシ(だったかな?)の性別がオカシクなっていたという話を聞いたのも、その頃でした。

昨日、東山公園に行き、「メダカ館」も行ってきました。ハゼやヨシノボリなど、清流の魚もたくさんいて、主人が投網をやっていた頃は、よく唐揚げにして食べたな~などと思いだしておりました^^;

庄内川探検隊でしたか!
一時に比べるとほんときれいになりましたね。漁協も一時期活発に活動してましたねえ。
鮎は上っているみたいです。
また定光寺のあたりの堰をさらったら、さつきますがいたなんていう話しもありましたね。

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