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2012年10月28日 (日)

最適分配

ヘッジファンドを退職したITエンジニアが、NPO法人を立ち上げ、何本もの授業ビデオを作り、無料で配信する。
この授業を受けた人たちは400万にも達し、感謝されているとの新聞記事が。
すごい人がいるもんだ。

ビルゲイツから先生と呼ばれ、本人曰く「機会均等も、貧困からの脱出もIT技術で可能なことを証明する!」「ヘッジファンド時代は、働いても人に感謝されたことはないが、今は人に感謝されてうれしいし、エキサイティングな体験だ!」とのこと。
すばらしいね・・・
ソーシャルビジネスには希望が見える。適正な授業料や関わる人の正当な報酬が前提なので、発信する方も、受信する方も気兼ねないし、この中から、次代に引き継ぐ優秀な何事ががそだってくると思う。
ぜひ、大きくなってほしいが、若干自分の中にある違和感をちょっとだけ言葉にしたい。
今の政治家や高級官僚、経営者の方は人格的にも能力的にもすばらしい方が多いと思う。で、そういう方々が地位の高いところにいらっしゃり、日夜、人様のために努力され、きちんとした運営をされていることと思います。
それでも、その努力にもかかわらず、惨禍、諍い、虐待、差別など負の連鎖が世界を蔽っている。皮肉ですけどね。
お金は、あるともめるんだが、ないと何もできない。また、負担感の分配も重要だ。なぜ俺だけ貧しく、忙しいの?もしくは仕事ないの?となる。
そして、戦争や虐待、差別だけはなんとしても食い止めないと。ますます負が連鎖してしまう。
今、必要なことは、肥大化する欲望の管理と、納得できる分配のシステムの構築ではないだろうか・・・
自信満々の強者の論理は、機会は与えた、それに適応できないものはされ!といっているように聞こえてしまう。
もちろん、突出した技術、能力は必要なことだ。
たとえば、最先端で解決できる医療は存在しなければならないし、実験や研究を、社会に余力のある限り行ってほしい。
しかし、その医療を受けることを、どういう基準で分配するかなんだ。
世界の富はあまりにも偏在している。機会均等や個人の能力はすでに超えている。
そして、貨幣・物・情報は一部の世界だけでストックアンドフローを繰り返している。
ホワイトハウス前の「我々は99%だ!」というデモはこの格差が激しくなった社会への抗議だと思うね。
分配を行うシステムで最も成功した例は?寄付なのか?税金なのか?制度の変更なのか?なんだろう・・・
でも、実感として格差は拡がっている。やっぱり、全部だめだったってことかなあ・・・

共感と共生を主軸にした制度設計ができないものか・・・
日本の、世界の、最適分配への処方箋、書くのが政治の仕事かな。

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コメント

そうですね、実感しています。
相続もあるから揉めるのですよね。身内同士でお金を取り合って、あれ程醜いものはない。
日本でも大きく考えたら身内ですよね。
このままでは自分たちの子孫に巨大な負の遺産を押し付けてしまう…。

私が「マネー工学」とともに「ヘッジ・ファンド」を耳にするようになったのは、1990年代の後半で、間もなくやって来る21世紀に漠然とした夢と不安を抱いていました。そのころ日本は「電子立国」と自称し家電や半導体メーカーが我が物顔でした。
「感謝し感謝される仕事」これが一番かなあ・・。

底辺にも行き届く光、それが本当の恵なのでしょうね。

いろいろマジで書くと暗くなるので控えますが、底辺の苦しみを分かってほしい。

せめて、被災された方々の生活、お仕事が元に戻るまで、オリンピックを日本で開催するなんて言って、お金をそちらに使うのはやめてほしいと思う今日この頃です。

ojさん、日本人はみな身内ですよ!ほんとにそう思います。やっぱり愛と勇気と少しのお金だなあ。

sinoさん、ヘッジファンドはあやしいぜ。日本のバブル紳士たちは今頃どうしているんだろう。
その金で、被災地を再生してほしい。感謝される仕事・・・俺もそう思っていたなあ。この業もつらくなってきましたねえ。

きよっちさん、税金はマンションの管理費みたいなもので、必要なんだと思いますよ。ただうまくまわせないんです。
オリンピック招致?という感じです。そう、おれも、ひかえないとね。

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