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2012年8月31日 (金)

池波氏と沖方氏

池波正太郎さんの小説も面白いねえ。

なんだろうな、文章に艶っぽさがあるなあ。
お色気があるとかではなく、含みがあって、事象の奥の方に届くような文章に感じた。丸くて適度な湿り具合。そんな文章。
昔、「散歩のとき何か食べたくなって」という食べ歩きのエッセイを読んでいた。
これはべらぼうにうまそうだった。そうだ、これも読み直してみよう。
「仕掛人梅安」や「剣客商売」でもう知らない人はないねえ。
池波正太郎著。「真田太平記」。
冒頭の武田勝頼の負け戦、武田家の滅亡からもう全開!
真田一族はどうなっていくか・・・知ってるのに引き込まれる。

また、沖方丁氏。

天地明察。
導入でやられたね。斬新でおもしろい!
このスタイルの時代劇はなかったなあ。
封建時代なので、しきたりや決まりごと、家制度の窮屈さが出ているが、奔出してしまう個の能力については、現代日本より、明確な評価システムがあったのではないか?
囲碁が武家のたしなみであり、囲碁について特異な能力と棋譜を持った5大一族うちのひとつ安川家の嫡男にして、優秀な養子の兄があるがゆえに次男的自由を持つ主人公が、和暦の編纂に当たっていく物語なんだが、ディティールが豊かだなあ。
大名行列があると道が込み合ったり、駕籠かきが裏道に通暁していたり、当然あったであろう人の息遣いが感じられるようだ。

やっぱり、おじさんは思う。

本を捨ててはいけない!

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コメント

今、小林よしのり氏の「脱原発」という漫画を読んでます。
ぜひo1211さんにも読んでいただいて感想を聞かせてもらいたいなあ・・・。

なるほど、作者あんまり好きじゃないんですけど読んでみますね。

「天地明察」 私も導入でやられましたよ!時代ものなのに新しい!それに沖方丁さんの引き出しの多さ、言葉・文字使いの妙。沖方丁さんって、一体どんな人なんだろうと、ちょっと調べたくなりました。
扱っている内容が丸っと理系なのに、国語の面白さまで楽しめるんですよね!
面白い使い方の言葉や、覚えておきたい知識など、メモに書き記しながら読んでいるので、ちっとも進みませんが、久しぶりに手応えのある作品に出会えた思いです。
9月半ばに映画も始まりますね。監督が「おくりびと」の滝田洋二郎さんだから、映像も綺麗でしょうね。キャストも良いと思いますが、宮栖川友麿さんは、お怪我早く良くなることを祈りたいですね。道策は関西弁を封じられるのだろうか??

きよっちさんもそう思いましたか!
この人はすごいなあ。着眼点がまずすごい。和算の世界はまったく知らなかったです。歴史に埋もれたこういったドラマはたくさんあるんだろうなあ。おれもじっくり読み込んで見ます。
メモをとって読むって、きよっちさんもすごいですねえ。見習わないと・・・
時間が押してぎりぎりなんですが、できるだけ、図書館による事にしました。10分で借りれますね。
真田太平記2巻以降は借りよう。
映画、滝田監督ですね。わかる気がする・・・時間があったら行ってみよう。

この二人について語りだすと止まらなくなるので・・o1211さんの本文より長くなる。またいずれ。

sinoさん、なるほど。なんかおもしろいね。天地明察、読了しました。またいつか。

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