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2012年8月27日 (月)

植物の猛威

「涙の数だけ強くなれるよ。アスファルトに咲く花のように。」岡本真夜氏の「tomorrow」。
植物は強い。擬人化したくなるね。
でもちょっと別系の話。

実は、強いどころか、猛獣のように戦いに明け暮れているかも。
1日1コマで50年を一気にみたなら、光を求めた背伸びの争い、負ければ枯れるし、弦系植物の締め付け、種の拡散、石を割る、倒れた木からの再生など、激烈で猛々しい姿が映るのかもね。
動物とは時間の感覚と動きが違うのだろうね。
・・・・・・・・
最近、市内にも廃墟や空き家がめだつようになってきた。
主がいなくなるととたんに植物群の猛威に見舞われる。
最近は、所有権者が不明のケースも多く、近所の人でも管理ができずに、困っていることが多いようだ。
現代はあまりに法令順守が叫ばれ、権利があるもの以外、まったく手も足も出ない状態が続いている。
マニュアルやルールを決めても、対応できないケースが多い。
たとえば、主が認知症で施設に入ってしまい、ほかられっぱなしになっている、その人所有の家屋の軒先に、大きな蜂の巣ができ、近所の子どもが刺された場合、誰が責任を取り、この除去の費用は誰が負担するのだろうか?相続人ということになるんだろうけど、簡単には判明しないし、難しいよ。どこまで近所、行政はコミットできるのか・・・
このケースは、不動産における所有権と管理者の線引きという話になるかと思うが、さらに法令や条例で細分化したマニュアルを作っても、同じような問題が惹起するだけだと思う。
境界線というものはある程度あいまいで、裁量がないと身動きが取れなくなってしまう。
悪意によるリスクは覚悟の上だ。そこではじめて、訴訟による抑止力の出番だ。
今、不寛容な社会になり、人のあらを暴き溜飲を下げたり、はしっこく金品をせしめたりするケースが多すぎると思う。でも、解決しようという善意や他を利する行動がなければ、こういった問題は解決しない。必要なのは近所力だ。共同体の力といってもいい。
そこが、本当に疲弊し始めたんだなあと思う。
とすれば、自然が人間界の境界線を破ろうして、植物の繁茂、人間にとっての有害生物の跳梁跋扈は当然に起こってくる現象だと思う。
かつては、里山や農作地、遊水地などの緩衝地帯が設けられていたはずだ。
ちょっと前まで、共同体の中で、自然を上手に管理できた知恵があったんじゃあないかなあ。
「風の谷のナウシカ」を思い出した。
放射能汚染された未来の社会。猛烈な毒を発する菌類が跋扈し、その使者であるさまざまな蟲。
人間は風が強く吹き、胞子を吹き飛ばす小さな谷あいにすむことができるのみ。
焼き払おうとして、逆襲にあい、全滅をした街も・・・
でも、ナウシカは気づく。この菌が実は毒を吸収し、土を浄化していることを。
そしてその共生こそが唯一の生きのびられる手段であることを。
ジブリの妄想である。しかし、示唆に富んでいる。
特に、3.11以降の日本、「風の谷のナウシカ」の世界のあまりの予言性に戦慄しませんか?
人間の管理を超えていく植物に、ナウシカ的世界の菌と蟲を見てしまい、人間は自然を支配なんかできないとか、逆に俺たちを守ろうとしているのではないかとか、そんな思いを抱いてしまう。
昔の人は、そういった自然との付き合い方をよく知っていたんじゃないかなあ。俺は、そういう知恵を身につけるような方向をめざしたいね。

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コメント

ナウシカ的世界は、森住卓さんのチェルノブイリの写真(2012)で実感できますよ。
8/31 18:30から 名古屋市公会堂4Fにて フォトジャーナリスト森住卓報告会 「フクシマの1年チェルノブイリの26年」ご参集ください。

なるほど。
もう一度ナウシカを見たくなりました。
初めて観たのが中学1年生でそれっきりだから今もう一度観たら色々と気付くことがあるかも・・。

同感です。
人間は自然への畏敬を忘れてはいけないですよね。
「神様が見ているから、悪いことはやってはいけない」 子どもの頃に聞かされた、このことを守っていれば、犯罪も減るのではと思います。
学生の頃の宗教学の講義で学んだ、「自然の摂理」のお話しを思い出しました。
「ノアの方舟」や、グラハム・ハンコックの著書、そして今話題の「マヤ暦」にまつわる寓話も、警告として受けとめなくてはいけないのかもしれませんね。
「ナウシカ」が浄化された土に気付くシーン、とても好きです。
サラサラに清められた空気と、腐海の毒、実はこれらは隣り合わせのもの。
自然災害も避けられない私たちは、自然と共生する術を身につけ、今ある自然に感謝したいですね。

sinoさん、もう世界は変わらないといかんですね。
最近、空地と雑草地が目立ちます。それも非常に気になるんだなあ・・・人々の生業が壊れている感じ・・・

ojさん、東山工業の跡地の植物の写真にインスパイアされてしまいました。
夏草やつわものどもの夢の後的世界かなあ。
ナウシカは見直すと思うことがあるかもですよ。冊子もあるよ。もっと複雑で長い物語なんですけどね。

きよっちさん、自然は人智が及ばない摂理を持っているとは思いますねえ。
人間の種としての存続など、歯牙にもかけていないと思うこともあります。
薬と毒は隣り合わせ。そのとおりだと思います。
あさましいことをすれば、しっぺ返しを食らうでしょうね。
賢くならないと。勉強しよう。

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