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2012年8月12日 (日)

Do let me up !

後期のビートルズを、どうとらえるべきなのか・・・
ロンドンオリンピック開会式で「hey jude」を歌うポールマッカートニーを見ながら考えた。

オリンピック実行委員会は、使用権をマイケルジャクソンの遺族に支払っているのかな。
現代社会は難しい。自分でつくった歌を歌うのに、お金がかかる時代だ。

「hey jude」。


東欧のオレンジ革命の際、隠喩の革命歌として歌われた曲。
カップリング曲、当時の言い方でいうとB面の曲は、ジョンの「revolution」。過激な曲だ。
また、ジョンの先妻の子ジュリアン君を励ます歌でもある。
中一のころ、放送部の子が昼に校内放送で、この曲かけていたなあ。
自分自身が2,3年遅れだったけれど、ほぼリアルタイムに彼らの曲を聴けたことを誇らしく思う。
俺らのころの音楽の授業はクラシック一辺倒であまり印象に残っていないが、ラジオから聴こえた「she loves you」や「a hard days night」に心沸き立った記憶がある。まさにRCサクセションの「トランジスタラジオ」の世界だ。

いまや、英国の音楽の教科書はビートルズばっからしいよ。
「飽きた!」というやつもいるらしい。そこまで若いうちに聴かされれば、最近のブリティッシュロック、通低音のようにビートルズの響きがするのも道理である。
・・・・・・
1966年頃、彼らをめぐる状況があまりに狂気をはらみ、ビートルズはライブをすることから撤退せざるを得なくなった。
こういった状況の中、「sergent pepper's lonly haerts crub band」というアルバムで、スタジオという環境でできる実験をさんざんやり、このときの効果音が、エフェクターとして随分残っている。フランジャーやディレイなんかここから来ているかなあ。
・・・・・・
その後、「abbey road 」「the beatles」「 let it be」と続いていくわけだが、俺はスタジオ内の実験の成果が、このあたりのアルバムには昇華していると思う。
基本の3コードに戻っていって、原点回帰を志向したようなシンプルなロックナンバーが増え、おそらく評論家諸氏からは、オリジナリティが乏しいという評価が与えられているのかな。世評は芳しくない向きもある。
でも、自分で弾いてみると、これらの曲群は、実験の上、彼らの中に残り、取捨選択した音使いをしながらの、骨のような音楽になっていったと感じる。
先日、オーストラリアのバンドが、「the beatles」=通称ホワイトアルバムをライブで全曲コピーするという試みをして、大好評だったそうだ。試みた気持ちがわかるなあ。すごく多様で、アイディアが満載なのだ。
メロディがわかりやすくシンプルになっていった曲の中のポイントに、彼らの実験の痕跡を見る。
すごくたくさんのことを教えてもらえる。
たとえば、ノンダイアトニックコードの使い方、開放弦の使い方。
やはり、20世紀の果実というべきだろうね。
・・・・・・・・
今度、ブルーシーツで、アルバム「let it be」の中の1曲、「don't let me downやってよ!」というリクエストがあるらしい。ああ、いいねえ!

この曲は、キーEとすると、EとDとAのみでできている。シンプルだがビートルズらしい進行だ。Aの3コードの真裏だ。でも、メロディやリードは、多くEのメジャースケール使っているんだよ。
メジャーキーの曲で、マイナースケールを使うのがブルースの根幹なんだが、Eのメジャースケールで、9THの音から歌いだし、時々、GやCと言うフリジアン系の音を入れるという発想はなかなかでないよ。これこそビートルズだなあ。
原曲のリード、オブリガードはストリングス系のキーボードのような音だが、さて、3ピースバンドだとしたらどう扱うか・・・
ボーカル次第だが、メジャーマイナー混在スケールのちょっと長めのギターソロも念頭に入れてみて、練習してみよう。チョーキングを多めに使い、もう少し泥臭くしたいのだ。
なぜなら、それがブルーシーツだからだ。
歌詞は、「おちこませないで。」と恋愛に仮託した、解散忌避願望の曲だ。社会現象だったビートルズなら、単純なバンドの解散だけで片付けられる話ではなく、歌にまで昇華してしまうだろう。隠喩が相当与えられていると思う。
この曲をブルーシーツでやるやらないということではなく、取り組むことによって自分のプレアビリティの向上と音楽に対する考え方の進化、ビートルズ楽曲群の理解を深めたい。
Do let me up !

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コメント

東京オリンピックが招致に成功したらどんな曲が採用されるんだろう…なんて考えても面白そうですね。

いきものがかり、いいねえ。tetuたち、ライブでスーパーフライずいぶんやってたけれどかっこよかった。
ここにも女子力が・・・

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