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2012年7月 7日 (土)

ソニーロリンズのテナーサックス

この時期、ソニーロリンズのテナーサックスが聴きたくなるなあ。
テナーマッドネスとサキソフォーンコロッサスは名盤中の名盤だと思う。

「don't stop the carnival」「st.Thomas」は特に好きで、初夏の沸き立つ感情によくマッチする。
ギターアレンジしてみようかなあ。
鮎釣りに行くドライブ最中のBGMとしては、非常に合うね。鮎釣りの心構えとして、高揚と沈着と両面必要だし、特にこの2曲は、聴いていると陽気な気分になるんだが、一方で落ち着くところもある。
彼と同時期である、ビバップのころのモダンジャズは辛気臭いところがあって、アーバンで複雑な感情表現だと思う。マイルスデービスやコルトレーンを聴くと、神韻めいていて居住まいを正したくなる気にもなってしまう。
そりゃあそうさ、進行の破壊と薬物摂取、ホワイトに対する敵愾心、火花を散らすセッション、聴くにきついところがあるし、この破壊から生み出されてきた果実も大きいかと思うが、夏になると、暑くてもういいやあ、という気持ちになるし、あっぱっぱな開放感とゆるゆるなラテン系バックビートを欲するのだ。
「don't stop the carnival」は歌が入る珍しい形式の掛け合いで「ya,ya,don't stop the carnival !」の声とテナーサックスがセッションしている形式で、主メロがどんどん語尾変化していくという感じになる。
どんどんエスカレートしていって、もうのりのりで、「俺、こんなことするために生まれてきたんだあ!」感満載のテナーのサウンドだ。

日本だと哀愁漂うムード歌謡的な扱われ方が大きい楽器だが、これはいい!低い音色を持つ楽器でもリスナーの腰を浮かせれるということだ。すごい。
「st.Tomas」は、E♭メジャーの明るいメロディを持った曲で、モード的なことはあまりしない、わかりやすい曲だと思う。主のメロディの変化が楽しくて、あっちへ行ったかと思うとまた戻ってきたりする。自在感がいい。反面、明るくて陽気だけでない、ちょっと憂いがある。ポイントはここだ。
この変化がちょっとモーツアルトのクラリネット協奏曲を髣髴とさせるところがあると思う。
彼は絶対意識していると思う。
本人、深刻な葛藤があったと思うね。ビバップの時期にテナーが主となる形式で、ラテン、カリプソがやや入ったJAZZ。うまくいくか、時代に合うのかの不安、日々の暮らし向きなど。うまく行かない時期もあったかと思う。
でも、俺には、大ホームランだね。
彼のおかげで救われた人は絶対多いし、ちょっと明るいサックスの音は全部彼の作った音に聴こえてしまう。
いつまでもいてほしい。

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コメント

日本だと哀愁漂うムード歌謡的な扱われ方。
ちょっと明るいサックスの音は全部彼の作った音に聴こえてしまう。
なるほどね。テナーサックス好きの日本人多いし!

失礼。上のコメント、ワタシです。

sinoさん、おれ、就職してボーナスもらったら、テナーサックス買うぞーと力んでたときがありました。空き巣にやられて全額失い、なえてしまった思い出が・・・そのころからずっと変わらず聴いています。今はギターだけどね。

泥棒に入られてなかったら今頃サックス吹いていたのか…。
それはそれでよく似合ってるきがする。

ojさん、そうなんですよ。わからんモンです。縁や出会いは大事だと思うなあ。
ひょんなところからギターをもらって、いまだにやってますしね。この間、先に楽器を運んでおこうとメモレンにいったら、みんな夜中にアコギでノリのりになってしまった・・・ああ、ねたにしよう。

ほんとね、縁や出会いは不思議な力です。
そういえば娘も高校で吹部入るとき「サックス!」と叫んでいました。でも入部オーデションでサックスの前にラッパを吹かされ、それでたまたま音が出ちゃったもんだから・・以来ラッパです。

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