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2012年5月12日 (土)

真実を語れ

エリッククラプトンの461 Ocean Boulevardに入っている、tell the truth

最初に掛け声のような歌詞が挿入されて、リフを繰り返すうちにどんどん盛り上がっていって、楽器のみになり、激しいリードと楽器隊の丁々発止が見られる3コードの曲だが、実にスリリングでおもしろい。

真実を語れ!と呼びかけての曲、クラプトンがこの時期に真実の音楽と感じたもののエッセンスが詰まっている。

音楽は売れる売れない、巧拙ではない、というふうにとらえた時にイメージの中に出てくる曲がこの曲かなあ。

考え様によっては、曲の体をなしていないし、音がざりざりで煮詰めたものではないと思うが、この音は真実以外何者でもない。

ニセモノの音とはなにかを逆説的に考えた方がいいのかな?

バンドやっている、ギターを弾いているという立場を利用しようとする音。

流行っているからといって、便乗しようとする音。

あせって無理やり作った音。

社会から逃避し、人の音を聴かず、小権力を振るおうとする音。

生音以外のバック。

ちょっと言いすぎかな。でも、本当のことだ。見栄や虚飾はすぐばれるし、信頼されないし、かっこ悪い。

この時のクラプトンは、激しい自傷行為と薬物及びアルコール依存症により死の目前にいた。

想像するに、才能の多寡や、聴衆からのプレッシャー、営業サイドからのオリジナルの催促、ホワイトブルースマンとしての自覚とコンプレックス、などなどにより自滅が目前だったと思う。

オーシャンブルーバード。このアルバムは、押しつぶされる寸前から、脱出し始めた頃である。

明らかに芸風を変えた。

カントリーやアメリカの旅芸人たちの音楽がベースで、なんか突き抜けている。

ルーツは、ワークソングや童謡のような、ブルーズと非常に似通ったところから出発した音楽なんだが、ものすごく楽に接することができたんじゃあないか。これがレイドバックと彼が言った言葉の真実だと思う。

このアルバムは、スーパープレイという雰囲気ではないが、とつとつとして何かをつかんだ感じがある。

tears in heaven」や「wonderfull tonight」に通じるフレーズの萌芽のようなものも感じる。

クラプトンについては、大スターであるがゆえに、評価は喧しく、批判的な向きも多いが、俺は、彼は正直な人だと思っている。

大きなものとまともに格闘し、端々に心に響くスタイルを獲得したんだと思う。

この映像はオ-シャンブルーヴァードのころとはサウンドは違うんだが、片鱗が少しあるね。

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コメント

今のアイドルのヒット曲はいかにも「売るための曲」として作られてるような気がします。
それはそれで実際に売れてるのだからスゴイんですけどね・・。

アルバムの中にシングル化されてないけど、自分の大好きな曲を見つけたときは快感ですね!

エレキギターの歴史を考えると、こういう曲にぶつかってきますね。
たけのこの皮をむいた後の芯の部分という感じ。
たとえが、山菜に影響されている・・・

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