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2012年5月10日 (木)

壊れかけの日本人と暗い絵

水泳帰りに図書館で本借りりゃアいいんじゃん!と気がついた。というわけで、雨宮果凛と佐高信の対談集、シマノの伝記本、香山リカ氏の日本人論を借りてきたのだ。

香山氏の日本人壊れかけ論は、身につまされる。

学童にいた頃の子育て広場で報告されていた事例とよくかぶる。

モンスターペアレンツ、転ぶとき手が出ずに顔から突っ込んでしまう子どもたち、うそだあ!と思いながらそうかもと思っていた自分もある。

現象はわかるが原因は複合的で、とらえどころがなく、対策の打ちようがない感じ。今の生きづらさにまさに直結する問題だろう。

日本人同士が食い合い、欲深な年寄りが若者まで食らってしまう。ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」の図だ。

Goya_saturno01

絵画史上、最も恐ろしい、暗い絵だと思う。

今の日本のようだ…

何でこんななっちまったんだア。夜郎自大になったアメリカが原因だといい切れればラクチンだがなあ…

翻ってシマノ。自分の生活にずいぶんなくてはならない会社だ。

シマノの勃興にはすごく興味があって、ジャーナリスティックな視点だったが、わかりやすかった。

冷間鍛造の意味、中空構造の作り方、ミクロ単位のギアの考え方すべてが得心が行くことだった。この競争にかかる創意工夫こそ、高度経済成長下における日本企業の最も成功した例だったんだろうなあ。デュラエースとXTRは、性能、コストパフォーマンスどれをとっても日本が誇るべき製品だと思う。俺は105でいいから欲しい!堺の鉄砲鍛冶の末裔なんだろうなあ。

こういうものが造れる日本人がなぜこんなに壊れかけていくんだろう。プレカリアートは亡国の輩とでもいうのだろうか?

行き詰まりの日本資本主義という言葉がしっくりくる。

資源の裏打ちのない国家が、アメリカの消費体質に依存し、引き換えに反共不沈空母化し、円のレートの安いうちに得意の商品を造っておく。官僚が方向性を作り、金融政策、生産統制すら行い、コントロールしていく。

しかし、このヒエラルキーは崩れ始めている。

新興国がかつての日本の同じことを始めた。労賃のレートが安いところに企業はいくのだ。ボスのアメリカの浪費体質がばれ始め、あまりに危ういギャンブル資本主義により、99%の人が保障の及ばないような状況に追い込まれている。

そして、震災。原発事故。ドル信用低下。

売れない。職場がない。地域もない。こんな国になったらだめだろうと思う。

どうすりゃいいんだア!

…なにやら、H氏とかk氏とか、非常に危険な感じがする。

解決策は…少なくとも、減税と道州制導入ではないと思うね。

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コメント

いいね! 特に後半。
先日息子のクロスを借りて久屋まで・・走り出したら雨、吹上でUターンしたんですけど、やっぱ乗ってみるもんですね。ギア触るなと言われて乗りました。でもスピード感と安定感、ちょっとわかりました。

自分らの親が今の自分の年齢だった頃、こうまで日本の行く末が心配になっただろうか・・。
高齢化、出生率の減少と叫ぶ前にこうなった原因を根本から正さねば!

sinoさん、その自転車の手ごたえになんかヒントがあるような気がするんです。
たよらず、自分の力で、メンテも、そして自由だ!シンプルに。

ojさん、実はこの文は1年以上前の文なんです。震災前なんです。少しだけ手を入れました。
暗いんで、アップする気はなかったんですが、なんかいたたまれず・・・
安心して子育てできて、若者が生き生きしている国になってほしいねえ。
市場原理じゃあない気がする。

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