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2012年4月29日 (日)

空気感がどうも重い・・・

反貧困ネットワーク代表、湯浅誠氏のインタビュー。社会運動家から政府の参与になって、半年。

変節したのか、今後どうするのか、記者は結構鋭く突っ込む。
労働者派遣法の改正もままならず、反貧困にかかわる法も成立しない。
一方で、運動としてスローガンと政策を掲げ、実行を迫り、目の前にある課題はどんな手を打ってでも解決していくという姿勢。彼は、マスコミ的な寵児であったときもあったかと思う。
権力の中枢にいて、多くの相反する利益団体との果てしない調整と妥協を繰り返さざるを得なかった、と発言。
関係者はとてつもなく努力していると明言しているし、政府対国民という対立の図式でとらえるのは間違いで、民主党を参議院で敗北させ、ねじれ現象を作ったのは国民であり、返す刀でどういうつもりでそうしたのかを一人一人が考えなければならないと投げかける。
俺は、彼に成熟を見た。そして民主主義とは、非効率だが、これしかないという気持になった。
ただ、俺はここで消耗したくないなあ。
確かに、1億6千万人もいれば、すべての一致は見ない。
また、多数派が正しいわけではない。
今の風潮はいらだちと強い指導者への希求がある。それは、物事が好転せず、マイナスな事象が身辺に起こり続けているせいだ。
湯浅氏の指摘の中で、発言力に強いものになびく傾向を、思考及び判断停止とし、厳しく戒めていることがあげられる。
そのようなものは幻想だし、そういった人物が、物事を解決できる力を持っているとは到底思えないとの指摘。なるほど。説得性を持つ。

また、作家の赤川次郎氏が、一般の投書欄で大阪市政のあり方に激しい批判を浴びせていた。
歌ってるかどうかの口元調べなんか、「生徒のためのものであるはずの卒業式で、管理職が教師の口元を監視する。何と醜悪な光景だろう!」とし、かつて現大阪市長が「独裁」も必要と述べたことを受けて、これはまさに独裁者によく似合う愚かな検閲で、「なるほど『密告の奨励』は独裁政治につきものである。」としていた。

また、文楽をチラみしただけで、協会への補助金をカットしてしまう非文化的凶暴さを愚劣とまで言っていた。
文楽は再生産に費用がかかるし、何とかして文化を守るという気持ち、伝えていこうという人の有り様には、俺は共感を持つ。ぎりぎりでやっていたと想像は難くない。
赤川氏は、「客の数だけを比べるのはベートーヴェンとAKBを同列にするのと同じだ」とオーケストラとAKBの比較論まで出して、批判していたね。

確かに市場の価値観は万能ではないし、はずもない。悪貨は良貨を駆逐してしまう。

「自分の価値観を押し付けるのは、『力強い指導力』などとは全く別物である」

これは、すごいことだ。社会的発言力もあるベストセラー作家が、一般の投書欄でここまで言うとは・・・当たり前だが、文簡潔にして、要旨明快。さすが。

様々な場所で不穏な空気感が出てきたなあ。

自分の言葉で考えて、発信しながら、行動していくことは必要なんだろうね。

実はこのことも学童保育で学んだのさ。生き方そのものということかな。

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コメント

格差社会のひずみがいよいよ色んな場面で出てきましたね。
先日オープンした星ヶ丘の十六銀行では100億円の定期貯金をたった3日で集めたとか・・。

格差社会は凶暴ですね。
銀行も貸し渋り過ぎて、投資先がないようです。
分配機能と再生産活動の活性化を促さないと、さらにおかしくなりそうですね。
若い世代のために何が必要なのか・・・

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