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2012年1月21日 (土)

具象と抽象と作為と

この時期の雨、ちょっと雪交じりの冷たい射すような雨、「時雨」ということは俳句歳時記で知った。

もう、こういう時の自転車通勤、どうするか迷うんだよなあ。いっそのこと休んだろ、とすら思う。

朝から降っているとかなら覚悟もできるが、曇り時々雨とかいう予報の時、「まあよかろう。」と判断して、合羽を着ずに出て、降られてしまった時の情けなさ!

これが八甲田山だったら死を招くとすら思って、落ち込むのだ。

と、あまりに具体的状況があるとして、俺が強調したいのは、この冷たさなんだ。みんな時雨のつらさは感覚でわかると思うが、喰らうと遭難を連想するほど本当はきついものなんだ。甘くない。

で、

韜晦と悔恨を刺す時雨かな 

と詠んでみた。

わからない、と句会では言われたが、そうだよなあと思う。

ケッタ通勤の悲哀をここでいってもなあと思って隠そうとしたからね。

でも、ここはなぜ韜晦と悔恨を得たかの具象がないと、読み手の怒りを買ってしまうね。

なんじゃあ、おめえ!になるわ。

ここは、作為性を要す。

山路きて悔恨を刺す時雨かな 

ではどうか。

山路は一人旅?家族?もしかして逃避行?

悔恨は仕事?天気?それとも人間関係?

こうなると、読み手は、悔恨にひっかけて、時雨の冷たさをより連想してくれるかな。

あとは自由。うふふ。

この作為性は俳句をつくるのに重要だと思う。この作為の組み合わせの引き出しを増やすことが、大切だと思う。いわゆるアハ体験だ。

この脳科学的成功体験は、すべての道に通じてくると思う。

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コメント

山路では具体的すぎるでしょ、韜晦と山路の間くらいの、よくぞこの言葉を措置した!と言わせる単語をさがしておくんなさい。
枯野や雪野では季重なりだし、いっそ現代的な情景を持ってくるか・・

なるほどねぇ。勉強になりますわ。
ただ個人的には梅雨時のケッタの方がイヤですね。
汗と雨でぐっちゃぐちゃになって・・

そうそう、マウンテンバイク買ってしまいました。
いよいよ一緒に出掛けますよ!

sinoさん、この考えているプロセスがいいなあ。今回は具象と作為性というテーマで切り取ってみました。引き出しを増やすため、こういう観点もありということで。
まあ、ラグビーのキック練習みたいなものです。試合の時は全体を考えて、成果を出したいですね。

oさん、俺6月はすきだねえ。鮎解禁。生物の活性がぐっと上がる。梅雨の雨は心が騒ぎます。そうか、俺の方が少数派か…
新品自転車いいねえ!ほんと久しぶりにポタリング行きましょう!

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