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2011年12月19日 (月)

M7の呪縛

かつて、ユーミンが、プロは絶対M7に取り付かれるときがあるのよねえ、ここを超えないとこの先リスナーに受けないのよ、とラジオでのたまったことがあった。妙に覚えているなあ。

確かに刺激が強くて、えぐいね。

M7とか♭9とかルート音の半音上げ下げは、明らかな不協和音だが、ほかのものをトッピングすると、なんとかやっと食べられるといった感じの音だ。

当時のリスナーはやっぱり予定調和で、安心感があった方がよかったんだと思う。

今の聞き手は、リズムにしても進行にしてもかなり凝ったものを欲していると思う。

椎名林檎の「ギブス」。

キーGで、いきなりCM7で始まる。BCがとっぱじめからかちあう。

彼女の持つ不安定感、エキセントリックな気配が実に強調されている。

歌詞は「行き違いと思慕」というオーソドックスなラブソングなんだが、実に不穏な空気感がある。

彼女はリスナーの好き嫌いがはっきり出るタイプの歌い手だと思う。

いきなりこのメロディか・・・

成熟と爛熟の境目を漂い、正と邪、静謐と狂気を孕む音だと思う。ここまできたか・・・

次は、ジャクソン5の「never can say goodbye」。

これは、3コードのトッピングとして使われている。

子どものマイケルの歌い回しには仰天するぜ。こんなあえかな微妙な味を出してしまうガキは末恐ろしい・・・ってもう完結してしまいましたね。

この曲はもうリズムだね。彼のリズムとメロディをつかんだら、M7が出てきたということだろうと思う。

別の人が同じように歌ったとしても、M7は使わないほうがいいよ。

まずは、その人がもっているリズムにあったベースラインとスネアの刻みが大事だ。

そこにミュートを効かせたギターストロークで、細かいカットワークが必須だね。

いずれも難度が高い。

ゆっくり練習しよう。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

エキセントリックな気配ね・・。
何となく分かった。

いやあ、音楽ネタでしたね。まあ時々出ます。すいませんね。さあー三線がたのしみだなあ。

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