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2011年11月15日 (火)

最近の自転車雑感

最近、ノーブレーキの自転車の摘発が続き、無灯火や二人乗りなどの危険運転の自転車に対する、警察の取締りが激しくなったと感じられる。

狙いはなんなのか?あまり善意にとらえられない。

どうも、規制をかけて、自転車も免許制にでもして、更新料など取ったりして許認可事務を増やそうという、官僚の方たちの自己保身かなあ。で、業者が絡んで潤うという仕組みかな。この商売もなんだかなあ。

最近ピストという自転車が流行っているようだ。

本来、トラック競技の自転車で、ブレーキもなければ、空回りさせるフリーホイールもない。バックも出来てしまう自転車なのだ。

もともと、路上でピストという自転車を乗るということは、メッセンジャーという自転車のりのプロがはじめたことで、メリットはシンプルで、メンテナンスが楽で、軽量であることにある。

メッセンジャーたちは、毎日のルートがはっきりしていて、毎日100km200km乗る人たちである。1グラムでも軽量化したい気持ちもわかるし、修理も自分で楽にできる。俺もEveryday cyclingだからね。通勤にはピストもありと思ってしまう。

確かに道路交通法上、ブレーキの搭載は義務付けられている。ピストはこぐのを止めれば停まってしまう。エンジンブレーキがすべて、という自転車なのだ。後付の前ブレーキがあるかどうかは、瑣末のことなんだが、道交法上重要視されてしまう。

この自転車がかっこよくみえるのは、プロたちが目的を持って使いこなしているからであって、ファッションではない。

素人が、かっこいいからといって乗るべき自転車ではない。

ゲーノー人やたれんとが見せしめられることに同情は全然ない。ブレーキをはずす、つけておくという問題ではない。目的に合致しているかどうかが問題なのだ。そしてその道具を使いこなしているかどうかなのだ。非常に難しい自転車をかっこつけで乗る。これがかっこ悪いという文化になってほしい。

通勤自転車乗りとして、今の状況をとらえると、まず、ママチャリとは何かということ、自転車はどこを走るべきかという問題につきるかな。

ママチャリは、「過渡期的に歩道通行も認める」という警察のあいまいな態度が産んだ産物である。歩道通行用に特化してしまった自転車である。

過渡期が異常に長いことも、この国の特徴である。20年以上経っている。ママチャリはあいまいなまま育ってしまった。明らかに行政、立法の怠慢である。

で、安かろう悪かろう的な、レートの違いで労賃を値切り、部品の調達もなく、壊れたら直せないようなママチャリを大量輸入すれば、放置自転車も増えるし、自転車泥棒も横行する。愛着が乏しいのだ。警察は乗り手の自己責任論をすぐ持ち出すが、これは、乗り手のモラルだけの問題じゃあないのだ。泥棒に乗り捨てられれば放置になってしまうし、部品交換が高くて、新品を買わそうとすれば、ゴミが増えるのだ。処分できないものが放置自転車になる。

結局、この国の為政者の定見のなさ、それを助長してきた日本人のメンタリティが問題なんだと思う。

一方で、高価な車が売れず、自転車のメリットに気がついた人たちが、多く、ロードやクロスバイクといったスピード系の自転車に乗り始めた。

21世紀は自転車の世紀である。

いい自転車、本物の自転車に乗った方は、ここで、自転車の車道における走行場所がまったくもって不整備であることに気がつくだろう。

20年間、まともな自転車道の整備はしてこなかった。道路行政の保守本流にまったく反映していない。いかに道路行政という公共事業が無計画で方向性を持たず、経済ドーピングと自分への還流を期待した、程度の低いものだったかはっきりしてきている。

結果、歩道逆走爆走アホ高校生と横一列おしゃべり自転車隊とロードで車を追い抜くピチジャーの皆さんが共存するというありえない光景が現出する。

官僚の皆さんは、利巧である。自らの権益を守ることについては。

そんな方々に自転車道の整備計画など期待するのは土台無理な話かな。警察の皆さんもいい権益になるんだろうね。自転車も。乗り手の責任にして取り締まり、権益を確保しようなどと考えているなら、言語道断であり、自転車を再びスポイルすることになるのだ!

今しなければならないのは、自転車そのものを理解した上での、きちんとした自転車道のあり方を確立することである。

今すぐ専用道をつくれとは言わない。でも、自転車道の対する考え方は出来る!

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コメント

自転車は車道で邪魔扱いされて歩道でウザがられて確かに肩身が狭く思うことが多々ありますね。

ただ一部の自転車による乱暴運転がそう言った悪い印象を作っていることも事実です。

「広い交差点を車と同じように右折していくバカ!」はもう卒業しよ・・。

ヨーロッパ並の自転車道の整備を!
ママチャリで歩道を逆行して思った。これって交通規則違反だ。でも私のママチャリで車道を走るのは自殺行為だ。

OJさん、これだけ自転車乗りが増えたら、行政が考えなきゃね。車社会から少し脱却する必要があると思う。俺は車依存を減らすべきだと考えている。マナー問題は、役所の目くらましだよ。sinoさんの自転車何がいいのか考えていたら、こんな文章になってしまった。うーん、理屈っぽい男だな、俺は。

sinoさん、疋田智さんという方の著作にドイツ、ミュンスター市とオランダ、アムステルダム市のレポートがあります。完全に自転車の街ですね。ミュンスター市は市内車乗入れ不可です。駅前とモータープールに自転車レンタルおよび整備工場があり、そこから市内に行くようになっているそうだ。アムステルダムは、自由すぎの都市。しかし、海面より低い。娼婦も麻薬中毒患者も皆自転車に乗る!
ああ、曖昧な日本の私…

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