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2011年9月23日 (金)

野分、台風、タイフーン

最近の台風は、強大化し、進路が日本を縦断していくルートを通るものが多いと感じる。

やはり海水温の上昇が、その強大化をもたらしていると考えるのが自然ではないか?

ここんとこの2発の、12号、15号の台風は、強力さや迷走ぶりが尋常じゃねえなあ。

野分っていうところの昔の嵐はこんなにひどかったのかなあ?

もう、日本は熱帯並みのタイフーンにさらされているといっていいんじゃないか。

伊勢湾台風の教訓の名古屋港高潮防潮堤は、防災については効果はあるとは思う。

ただ伊勢湾内の水の循環については、悪影響を及ぼしていると感じる。

今回の庄内川と天白川にかかる避難勧告は、基本的には正解だったと思う。早めの指示はいいが、基本的には地域力に任すことになる。自主防災組織の機能の問題でもあると思う。

天白川は東海豪雨で大被害をこうむった野並地域の整備と、排水ポンプの機能の強化がとりあえず、被害を最小限にとどめたと思う。まだ油断は出来ないが。

庄内川の下志段味地区での氾濫はちょっと予想を超えた。堤防の決壊でなく、溢水とのこと。

相当水が出たということだ。

都市型河川の特徴は土が吸収することがないので、即増水することにある。いわゆる鉄砲水だ。天白川はその特徴を備え、速い排水の対応が肝心であり、もう水路だ。

庄内川は東海豪雨で決壊した堤防のかさ上げが、下志段味地区に影響を及ぼしたのではないか?

もともと、河川氾濫には、決壊しやすいところをつくっておいて、遊水地を確保するのが、先人たちの智恵だったと思う。洗い堰や亀石などで、水流をコントロールし、遊水地に水を導く。

ところが、その土地を業者が再開発して、格安に売りさばいてしまう。それは、情報が伝わっていれば、正統な商行為だが、だましていたり、知ってて伝えていなければ、詐欺行為である。

またそこを、すべて河川管理の行政サイドに責任転嫁するのも、ちょっとどうなのとは思う。

行政は行政で、過剰な責任を負わされれば、事なかれ主義と集団的無責任に陥ってしまうのだ。

堤防のかさ上げは、ある意味当然だが、それより弱いところが今度は切れることになるんだよ。

天災を防ぐということは、古来そして永劫に続く人間と自然のせめぎ合いなんだろうね。

いや、むしろ、人と人とのせめぎ合いなんだ。

理屈はこういうことだ。

A「切れやすいところに住んでいるやつが悪い!なんで、そんなところの堤防を俺たちの税金使って強化するんだ!俺たちが危なくなるじゃないか!」

B「なにをいっている!差別じゃないか!もう住んでいる以上、健康で文化的で安全な暮らしを確保する権利がある!行政何とかせい!」

G「わかりました。排水ポンプ作ります。つきましてはあの業者にお願いします。」

C「ちょっとまて、なぜこっちの業者じゃあないんだ!利権だあ!」

と、まあ素描するとこういうことかな。

これが、公共事業が拡大し、利権が発生する理屈だし、行政が判断停止になっていく理由である。立法府は利害関係の調整に現を抜かし、正確な判断を出そうとはしないし、その機能からいってできない。

で、行政の判断停止と行政改革と称する人減らしで何が起こるかというと、こういった災害対策に対しても智恵がどんどんなくなっていき、コンピュータを使った管理が主流となるが、そのシステムが複雑化することにともない、誰がどうしたらいいか、責任の所在が不明化し、ミスが発生するのだ。

それが、避難所への連絡の不徹底になり、支持命令系統の錯綜化と「僕ではわかりません・・・」という返事しかでてこないのだ。

こうなると、やるべきことは、周囲をよく観察し、判断力を養っておき、自ら行動することしかない。今ある手持ちの道具を最大限使い、脳と手足をフル稼働だ。

その涵養は平時でも出来るだろう。やはり、まず、自助。そして共助。更に、公助。

そして、公助の中で、自助を育成する。これだ。

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コメント

大変興味深く読ませて頂きました。
進路がズレて助かったと言ってもこれだけの被害が出たのですからもしも進路の右側に入っていたらと思うとゾッとしますね。
堤防内に作られた畑やグランドやゴルフ場は軒並みやられていましたがこの辺も行政は関係してくるのですか?

多角的!? こちらを立てればあちらが立たず!?
世の常はこういうもの と言い切るには歯切れが悪すぎる昨今の傾向
行政も辛いでしょうって最近は思えるようになってきましたが、手は緩めませんよ!
天白川河畔の知り合いを思い浮かべてつぶやきました。

OJさん、1級河川は国の管轄ですが、堤防内は勝手にやっているというスタンスだと思います。どうなっても国は責任は取らないでしょう。ある種の遊水地、入会地だと思いますが、利益の占有がなぜ許されるのかは微妙だね。全喪失のリスクで相殺かな。環境的にはゴミの投棄にもあたる。
このような天災をすべて防ぎきるのは難しいです。この台風の強大化は、自然の復讐にも感じる。天災については、ずいぶん防ぐシステムは出来てきてると思います。でもそれに慣れて依存してしまうと対応できなくなって、少しでも破られると大きな被害が出てしまう。
紀伊半島は激甚被害になるかも…

sino様、議論はし尽くさねばなりません。責任追及も大事だと思います。
防災には人も金もかかります。また、みなさんの意識と備えが本当に大事だと思います。今回も末端の現場として、避難所から土のう積みまでやりましたが、組織的にも機能と機動力がずいぶん落ちてきてる実感があります。ここまで削られたら、動けないです。
ハッキリ言って、減税しか言わず、部下の使い方がわかっていない市長の無能のせいですね。ここでは、詳しくはなかなか言えませんが、現場サイドとして、関係当局にものを言っていこうと思います。とりあえずは、今回何とかなった。
でも、最終的に困るのは市民です。

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