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2011年9月28日 (水)

虫的流派

虫好きの中にある流派に、かみきり虫派としじみ蝶派が2大潮流があると思う。

固体の美しさと種類の多様さ、また新種発見の可能性の大きさがマニア心を刺激するのかな。北杜夫氏のどくとるマンボウ昆虫記などに詳細につづってある。

俺は、こういう話を聞くと、自分はマニアじゃねえなあと思う。

珍しい種類とか、採集困難な種類とかを捕まえたいとは思わなくて、かっこいい奴とかきれいな奴、堂々としている奴が好きで、現場でしっかと見とどけて、記憶にとどめたいと思っているタイプみたいだ。

よく眺めていた図鑑は小学館の「昆虫の図鑑」だったが、続編で「昆虫の生態図鑑」が出た。これもよく眺めてたなあ。写真が迫力満点で、現場で撮ったもので、相当具体的に再現しているものだった。

雑木林の中には、ハッとなるほどきれいな蝶もいた。夏休みの宿題に標本をよくつくったなあ。

つくり方は、「昆虫の生態図鑑」に詳しく書いてあったね。

「大紫」「小紫」「瑠璃縦羽」「黄縦羽」「碁斑蝶」「三筋蝶」「墨流し」「孔雀蝶」「蛇の目蝶」「浅黄斑」などなど。

おお、漢字で書くと風情が出るなあ。

「大紫」は榎が幼虫の食木で、いないことはなかったのだが、珍しい方で、雌の個体数が多い気がした。雌は大きいが茶色で、あまりきれいでない。雄は濃い紫色で日本の国蝶に異論はないと思うね。縦羽蝶の仲間だけれど、こいつは羽を広げて停まる。かなぶんや小鍬形なら蹴散らしてしまう大きさだ。かっこいい。

「小紫」は光沢が強い紫色で、俺はこいつがお気に入りだったね。

見る角度によって、色が変わり、虹がかってたり、金属のように見えたり、きれいなもんだよ。

Komurasaki

和風なのに派手。婆沙羅。今様。かぶきもん。

江戸元禄時代、貴種落胤の小生意気なあんちゃんが、ど派手な「小紫」の光る着流しを身に纏って、長尺の太刀を肩に担いで、よたって歩く。こんなイメージだね。ほれた遊女の名は「小紫」。ここまでくると妄想で、畠中恵の「しゃばけ」シリーズみたい。

「浅黄斑」をとっ捕まえた時は感動したなあ。鱗粉はなく、模様は羽の地の色だ。細身の体に大きな羽。今では、渡りをする蝶として有名だけど、当時はその知識はなかったなあ。飛翔のスピードといい、力強さといい、本当に水泳のバタフライみたい。

揚羽の仲間もきれいだったなあ。

「並揚羽」「黄揚羽」「黒揚羽」「青筋揚羽」「麝香揚羽」「烏揚羽」「深山烏揚羽」「岐阜蝶」「薄羽白蝶」などなど。

「並揚羽」は、カラタチの葉が食性でよく飼って羽化させたなあ。春型と夏型があって、時期によって大きさが違うんだなあ。紋白蝶もそうだった。不思議だよ。

「青筋揚羽」は楠によく集まってた。速いんだ。でトリッキーな動きをするので、こいつを捕まえられたら一人前と思っていた。この青筋は美しいなあ。「帝揚羽」という近縁種で、筋が緑がかった色合いの天然記念物の蝶がいるのだが、一度見てみたいなあと思っていた。

「深山烏揚羽」これは、伊豆で見た。少し小ぶりな烏揚羽というところだが、極彩色の麟粉が黒地の光沢のある羽に散りばめられ、瑠璃色に光り輝き、木立の中でもひときわ目立つ。

Miyamakarasu

まじまじと見たねえ。自然の造形美は光沢まで及ぶ。意味を見出すのも無意味と思う。

岐阜蝶も揚羽の仲間だ。これも林道のふちで何度も見たけど、時期がすごく短い。小ぶりな揚羽なんだが、黒模様が縦線なんだ。ちょっとおもしろい。天然記念物だったからすぐ放したけれどね。姫岐阜蝶も見たよ。

薄羽白蝶も揚羽の仲間だが、これも麟粉がないタイプで、薄い透明な羽を持ち、装飾が一切ない。羽の支脈だけが黒く、幽玄な感じだったが、飛翔は力強かった印象がある。

Usubasirotyou

俺はこの蝶、特に好きだった。潔し。ヨーロッパに近縁のアポロ蝶というのがいて、赤い斑点がくっきりと浮かんでいる蝶らしい。本物をみたい!

蝶の標本もつくったなあ。昆虫の標本作り、今でも夏休みの宿題に認定されているのだろうか?

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コメント

これらの写真はo1211さんが撮ったものですか?
だとしたら凄い腕ですね。

蝶は好かれ、蛾は嫌われる。
何故ですかね?止まったとき羽を閉じてるか開いてるかの違いだけのような気がするが。

そうきましたか。蛾ねえ。きれいときたない、すきときらいのはざま。触覚の太さ、堂の太さ、模様のまがまがしさ。概念ではとらえきれないね。連続変化の問題かなあ。すずめがなんか夜中に出会うとビビるよ。おおみずあおは幽霊のようだ。
写真は深く追求しないように…

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