« メモレン夜話(9/18ライブにて) | トップページ | ルーツミュージックシーン »

2011年9月21日 (水)

INVICTUS

出勤すると、映画INVICTUSのパンフレットが、机の上のおいてあった。

「この映画、見やあ。」と、となりの姉御が。おお、見ます、見ます!もう、中古ショップで買っちゃおう。

見る前に、パンフレットを詠んでしまうというのは、あまり経験がないが、つい惹きこまれてみんな読んでしまった。

Invictus

ストーリーやキャストは隠しようがないし、もうネタバレOKということで、みんな書いてしまう。パンフレットだけで感動してしまった。

1995年のラグビーワールドカップ、決勝でニュージーランドを破って優勝した、南アフリカ代表チーム、スプリングボグスの物語である。日本がニュージーランドに14517で歴史的大敗を喫した大会である・・・日本もこれからよ!

ネルソンマンデラ大統領役、モーガンフリーマン。スプリングボグス主将フランソワピナール役、マットデイモン。監督クリントイーストウッド。つまらないわけがない。

1994年、悪名高きアパルトヘイトを維持していた政権が倒れ、ANC(アフリカ民族会議)が選挙に勝ち、18年間終身囚として収監されていたネルソンマンデラ氏が、黒人の初めての大統領に就任した。

当時、スプリングボグスは白人ばかりで構成され、ラグビーは白人が愛好するスポーツであったが故に、アパルトヘイトを象徴する存在であった。

国民から支持もされず、弱体化し、「アフリカの恥」とまで呼ばれていた。

ネルソンマンデラ氏の就任と同時に、解散、改名を余儀無くされるだろうと思われていた。

しかし、彼の考えは違った。

「赦しは魂を自由にする。」「卑屈な復讐をしている時ではない。」この言葉につきる。

監督クリントイーストウッドは、「人間の本能に逆らうような価値観の持ち主。自分の就任式に自分の看守を招くなどということが出来る人間などそういない。」と語る。

翌年、開催を予定されていたラグビーワールドカップを、人種を超えた融和の象徴の大会にすべく、主将フランソワピナールを招き、自分を励ました詩、INVICTUS(敗れない者たち)を伝えた。

I am the master of my fate :

I am the captain of my soul

深く共鳴したビナールは、黒人たちにラグビーの魅力を伝える事業にまい進していく。

結果は、激闘の末、1512で南アフリカの勝利。白人も黒人も抱き合って喜んだ。

ネルソンマンデラ氏の憎しみを連鎖させない考え方と、ラグビーというスポーツが持つall for one, one for allという精神性が全世界に発信された大会だったと思う。

これが事実なので、皆こういったことがあったことは知っていて欲しいと思うね。

Takuはその末裔である。一緒に見ようと思う。

このパンフに載っていた、マンデラ氏のエピソード、二つ。

収監されていた監獄はロベン島という絶海の孤島で、脱獄不可能といわれていて、周囲にはさめが回遊しているようなところである。ある日、労役として島の周りに打ち上げられた昆布を収穫するという仕事が与えられ、皆その重労働にへろへろで、本来、いやな仕事だったのだが、マンデラ氏は、その海岸がシーフードの宝庫であることに気がついた。そりゃ、誰も来ないもんね。あわび、イセエビ、ムール貝など。昼食に海水で煮立てた、シーフードシチューを作り、なんと看守にまで振舞ったという。うまそう!それから、昆布拾いはレジャーになった・・・

なんという屈しない精神、なんと言うアイディアだ!アン皇女の結婚式のご馳走が俺たちのメニューと同じだと、古新聞の記事を見て大笑いしたらしい。

そして、ワールドカップ決勝戦。なんと、マンデラ氏はスプリングボグスのユニフォームを着て、主催者席にいた。普通はありえないが、黒人がスプリングボグスのユニフォームをきた!ということで、広告塔に自らになったのだ。人種を超えて融和し、共に応援しようという明確なメッセージである。多くの人が共鳴し、心が通じたんじゃあないだろうか。

このアイディア、この考え方、すごい人だね。

一期努めた大統領を退任し、92歳となった今、静かに暮らしているようだ。

今、南アフリカは、現代が抱える更に難しい問題にぶつかり、そううまくいっているとは思えないが、どの国だって困っている。そう意味で普通の国になったといえるのではないか。少なくとも「アフリカの恥」ではない。

次の仕事は、誰かがしなければならないね。

さて、この映画、takuと一緒に見て、感想などをまた聞いて見たいと思う。また報告します。

« メモレン夜話(9/18ライブにて) | トップページ | ルーツミュージックシーン »

ライナーノーツ」カテゴリの記事

コメント

面白そうな映画ですね。僕も見たくなりました。
南アフリカもまだまだ人種差別が残り犯罪も多い国だとW杯サッカーを現地まで見に行った知人が言っておりました。
日本では肌の色が違うことによる差別って感じませんが実際はどうなのでしょう。

買ってきたらパンフレットごとお貸しします。安定するにはそう簡単には行かないでしょうね。
でもスポーツのもつ力というものをちょっと信じたい気分です。

日本の差別は階級の固定化による権力犯罪の感じがします。でも色々要素がありますね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574941/52786933

この記事へのトラックバック一覧です: INVICTUS:

« メモレン夜話(9/18ライブにて) | トップページ | ルーツミュージックシーン »