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2011年8月24日 (水)

ぐだぐだの休日

日曜日は、ぐだぐだしつつ、吸収する日として、本を読んで、音楽を聴いた。

川上弘美氏の「蛇を踏む」を読む。

あらすじを言ったり、心理分析をしてもしょうがない感じ。

妄想の極致。踏んだ蛇が家に住み着き、自分の母を名乗り、蛇の世界に引き込もうとする話。踏んだ蛇が寝るときに人系の姿から、蛇に戻り、柱に巻きつきながら、天井と同化し、つついても、カサカサとする。そんな表現が、イメージとして先行し、心がざわめく。

作者に、うそはひとつもないと感じる。

「うその世界で遊ぶ。」と宣言した通りの本当の言葉を感じる。こやつは適当だけど、ほんものだ。絶対実を結ぶ。「先生の鞄」はスマッシュヒットだあ!でも、まだまだ書ける。

開高健の文学論を読む。

紀行文における加藤周一論が面白かった。

「加藤、真実を語れ。」おまえは何もの?「言葉に肉体がないのだ。」と見抜く。

作家と評論家。立場の違いはあるし、網羅的な意味でも俺は加藤さんの「日本文学史序説」は嫌いじゃない。ただ、この難癖は、開高先生の勝利だ。

開高氏の嫌う言葉。「一度見たら忘れられない」「写実を通しての肉体の理想化」「優美な感覚ととけあった精神性」。いわゆる月並。

この言葉、俺も嫌いだ。営業ならわかるが、加藤さんは、かりそめにもそんな立場じゃあないでしょ。

本当の言葉とはなに?

答えは風の中?

さらに、エリッククラプトンの自伝を読む。

かなり赤裸々に告白していることは感じる。傷ついたり、いや違うと思っている人も随分いるだろうな。特に女性関係については…

ギタープレイについては、意外にあっさり書いているので、自分が予想していたことと違う部分もあれば、あたっている部分もあった。

もちろんクラプトンがスーパーギタリストになっていった理由は、素質、センスというものが大きく作用しているが、時代だったというのが一番ぴったりくる。

ブルーズの巨人たちに魅せられて、ギターの練習を始め、歌も歌いたいと思って努力して、上達していく過程は俺たちとそんなに相違がない。だが、できることの引き出しはすごく多くて、弾き込んでいる度合いがすごいなあとも思う。

結局、クラプトンたちとは、ブルーズやロックが英国に上陸するときの熱気の象徴だったんだろうなあ。自分よりはるかにうまい巨人たちより人気が出てしまうことに罪悪感すら持ってしまい、自己破滅に向かっていってしまったんだろうなあ。多かれ少なかれ、当時のミュージシャンには、ドラッグやアルコールなどの向精神剤やフリーセックスはつき物だったんだろうし、温故知新な楽曲が欲しいという時代の要請に、バランスを崩してしまい、自傷行為あったんだろうね。

そして、馴染みの中古レコード屋で仕込んだCDを聴いている。

Howlin’ wolfThe London Howlin' Wolf Sessions

吠える狼だぜ!まさに、なんか親戚のおじさんにいないか?こういうひと。

Howlin_wolf_2

最高だなあ!チェスレーベルのバックとは、まだまだレベル違うけど、エリッククラプトン、スティーブウィンウッド、チャーリィワッツ、ビルワイマン、大健闘。この若者たちのプレイをだれがけなすんだ!

ウルフ本人も評価してることは、「little red rooster」の彼の奴らへの説教でもわかる。俺は、気候とエゲレス在住のアングロサクソンの理屈っぽい体質が、こういうエモーショナルというより、論理的プレイになったと理解したぞ。これは、ブルーズが世界共通言語になるための通過儀礼だあ!ダメとか下手とかいうレベルじゃあない。

howlin’wolfはいい。声、ハープ、ギター、最高! 

ああ、ずるずるの日だった…雨の休日はじたばたするなあ…

さて、takuは最後の練習に出かけました。さすがに気が立ってたなあ。

本日のmujicaどうなるか、楽しみだなあ。

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コメント

休日の過ごし方は歳とともに変化してきますね。遊びだレジャーだに明け暮れた20代。少し落ち着いて取捨選択しながら過ごした30代。そしてブログにはまってあっちゃこっちゃ好奇心丸出しで動き回る40代。少しゆっくりしたいなぁなんて思いながらも休日になるとまた血が騒ぎ出す…(^-^)/
もう、これは性だね

ほんとだね。なんかしてないと落ち着かない。学童行事の習慣が抜けないのかな。
50代にになり、子育ても最終コーナーを回り、自分自身は次の布石を打ちたいなあと感じて、いろいろやってます。バンド、blogで作った関係や力が、何かの実になるかなとも感じています。まだ見えてこないけどね。

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