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2011年5月27日 (金)

仏と仏茶

永井“ホトケ”隆氏がギターを弾くにいたるプロセスそのものが、ブルーズであり、染みる。そしてその音が、遠くに俺を運んでくれた。そういうライブだった。

名だたるギタリストであった浅野祥之氏、塩次伸二氏が、相次いで逝去され、ブルーズマンとして同志であり、盟友であった永井氏の心境は相当に苦しいはずだったであろう。彼らのような相方を得たヴォーカリストは至福であり、その思い出をかみ締めるだけで生きていけるものじゃないかとすら思う。(でも無理かな)ステ―ジにおける永井氏のギタープレイは、11曲にその思い出がつまり、彼らの魂をなぞるようなプレイだったと感じた。そういうテレキャスターの音だった。テレのトレブリーなピックアップとフェンダーツインリバーブのエフェクターなしの素の音が、生のウィスキーのようだった。うまいもまずいもない。酔った。永井氏の心意気に触れ、感銘を受けた。自分も素直にブルーズマンになりたいと思った。

ブルーズザブッチャーは各人きっちり仕事師で、彼らの、彼らによる、彼らだけのブルーズフィーリングを出していると思う。それこそ、国籍や人種を超えているよ。

沼澤氏のドラムは非常にわかりやすい。ロックっぽいといえばそうだが、あらゆるポップシーンをめぐり、知識と技術を得た上で、ブルーズに戻っていった感じがすごくする。

コテツ氏のハープもこんなフィーリングを持っている人ははじめて聞いた。素直にすごい。リトルウォルターやサニーボーイウィリアムソンをまじめに聞こうと思います。

中條氏もきっちりプレイするなあ。リズム隊が前提であることを改めて感じさせてもらった。

そして、LEYONA氏、こんな人もいるんだ…ブルーズがルーツなのかな?メジャーな歌手にはちょっといない感じだ。リズムアンドブルーズ、ソウル、ゴスペルといった音楽からの影響をすごく感じるが、ある意味独自にこなしている。オジサンたちは間違いなく喜んでいるなあ。あの小刻みなタップのようなリズムはどこから来たのかな。

永井氏の魅力は、辛らつな評論と巨人たちへの畏敬が同居し、自らをブルーズの使徒とし、見、聞き、語り、唄い、そして、伝道し、いつの間にか深い知識とフィーリングが身に染み付いたことにあると思うよ。永井氏の「あの人に似てる!」論は強力に笑えるが、どこか温かい。フレディーキングをソラマメに例えたり、他のメンバーがやせているのは、御大のプレッシャーだとかの独断的類推がおかしくてしょうがない。筆まめなところは使徒としての役割を果たすに十分な才能だと思います。

自分自身、改めて音楽を聴き、ギターを弾き、歌を歌いたいと思った。過去の巨人から学びなおし、自らの考えを出してみたいなあ。すべての事象に貪欲であろうとしなければなるまい。

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